Pythonスクリプトをexeファイルに変換しておくと、Pythonをインストールしていな環境でも実行できるようになります。
WindowsパソコンにPythonをインストールしている方は少数でしょうから、他の人にプログラムを配布すにはexeファイルへ変換すると良いでしょう。またGUIアプリを作成した際もexeファイルにしておくと便利です。
PyInstallerの注意点として、ファイルサイズが大きくなり動作も若干遅くなります。というのも、PyInstallerを使うとPythonをインストールしていない環境でも実行できる理由は、exeファイルにPython実行環境を内包しているためです。つまり、ネイティブの実行ファイルを生成するのではなくて、exeファイル内でPythonを実行しています。そのためファイルサイズが大きくなり、動作も遅くなります。
PyInstallerでPythonスクリプトをexeファイルに変換する
exeファイルに変換するするのは簡単です。PyInstallerを使うとPython本体やライブラリなどをひとつのファイルにまとめてくれます。
まずはPyInstallerをインストールしましょう。
python -m pip install pyinstaller
インストールされたPyInstallerのバージョンを確認してください。pyinstaller --version
コマンドで確認できます。
pyinstaller --version 4.3
この記事を執筆している時点の最新バージョンは 4.3 です。
なぜバージョンを気にする必要があるのかというと、PyInstallerは対応しているPythonのバージョンが決まっているためです。
PyInstaller 4.3 は Python 3.6~3.9 に対応しています。どのバージョンに対応しているのか公式サイトで調べる亊ができるのでPyInstallerがバージョンアップされたら対応しているPythonのバージョンを確認してください。
参考リンク:https://pypi.org/project/pyinstaller/
こんな風に対応しているバージョンが記載されています。
それでは実際にPythonスクリプトをexeファイルに変換してみましょう。
exeファイルに変換するには pyinstaller <スクリプト名> --onefile --noconsole
コマンドを実行するだけです。
しばらく待つと処理が終了しますので「dist」ディレクトリを開いてください。exeファイルがあるはずです。ファイル名は「sample.py」であれば「sample.exe」となります。
まとめ
PyInstallerを使うと簡単にexeファイルを作成できるので、業務で便利なツールを使ったらこれを使って配布したいですね。
Pythonで業務効率化をするときに参考になるおすすめの本は「シゴトがはかどる Python自動処理の教科書」です。初心者にも分かりやすく解説していておすすめの本です。
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